戦場に突然訪れた、奇跡のクリスマス。心に響く、兵士たちの笑顔。

緊迫した状況下でひそむ、両軍の兵士たち。クリスマスプレゼントに添えられた恋人の写真に、イギリス兵のジムは微笑みます。ふと、遠くから聞こえてくる『きよしこの夜』の旋律。英語とドイツ語は混ざり合い、最後には歌声が大きく響き渡ります。一夜が明けて…。

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決意したジムは、銃ではなく帽子を外に出しました。上官からの制止を無視し、両手を挙げて休戦をアピールします。一方、すぐさま反撃のために銃を構えるドイツ軍。しかし、察した兵士たちが「待てーッ!!」「あれは武装ではありません!」と、銃を下ろさせます。ゆっくりと歩み寄る兵士たち。奇跡は、再び起こったのです。

握手を交わし、ジムに「恋人、キレイだね」と素直に語りかけるドイツ兵のオットー。戦場で、自然とサッカーの試合が始まります。ゴールも、コートも、何もないのに。雪の積もる荒野の果てで、大勢が軍服を脱いで。言葉が通じなくても、悔しがったり喜んだり。…ほんとうは、戦争なんて、なくてもよかったんです。

和やかなひとときは、そう長くは続きません。爆音が響き、お互いが自らの陣営に戻ります。戦いは、まだまだ続いてゆくのでした。

けれども、空を眺めて笑顔になるジムとオットー。なぜなら、そっとクリスマスプレゼントを交換していたから。最後に出るのは「クリスマスは、わけあうためにある」というメッセージ。澄んだ青い空は、今日も世界中に広がっています。

文=川澄萌野